【社会化期】お散歩

　お散歩で、引っ張り癖のある子をよく見かけますが、最近は歩かない子や外に出たがらない子も増えているそうです。要因は性格、環境、成長段階の経験等色々考えられます。知り合いが生後6ヶ月でホームセンターのペットコーナーから迎えた小型犬は、室内では慣れて元気なのに、庭に出られない、少し出られるようになっても、芝がダメ、舗装道路がダメで歩かないで家の中に戻ろうとしてしまうそうです。おそらくこの子は、まず、社会化期（生後４～５か月）の経験不足がが大きな要因だと考えられます。加えて、もって生まれた性格もあるかもしれません。ペットショップ（親、兄弟姉妹、ブリーダーから離れて）で４か月以上過ごすということは、犬にとって重要な社会化期のほとんどを食事・排泄・睡眠で過ごしているということです。唯一、ショップの方との触れ合いが救いですね。ショップによってはランを作って犬同士の触れ合いや環境認識の努力をしてるところもあるそうです。社会化期に望ましい経験ができなかった子でも、性格によっては迎えてから順応できる子もたくさんいます。大事なのは、犬にとって散歩など外に出ることは、運動だけではなく外社会との情報交換など心身ともに重要な意味をもっているということです。

　そこで「対応策」はということですが、重要なことは無理をしないこと。無理やりひっぱたりすればさらに嫌いになったり、それを続ければ飼い主との関係も悪くなってしまいます。（これが一番不幸なことですね）やはり、少しづつ環境にならしながら、自分から歩くようにして歩いたら誉めてあげたり、ご褒美（トリーツ）を使うのも一つの方法です。（頻繁に上げると「止まればもらえる」ということを学習してしまうので要注意。）基本は、やはり飼い主に誉められるだけで喜ぶような関係性（互いにきずなを深め合うような関係）を育むことです。

　当犬舎のワンたちも性格も違いますし、経験値も違います。幸い散歩嫌いはいませんが、人間に対する興味関心や行動はそれぞれです。心配な点があれば、その都度、対応策を考え試しながら解決しています。ランに話して遊ばせて、散歩してるだけでは、きずなは育くめません。もちろん愛情は絶対です。英国系のゴールデンは訓練性が高く飲み込みもいいですが、頑固なところもあり、その子により望ましい方法を関係性を大切にしながら続けていくことですね。【一日一回10分）のトレーニングや遊びより、【一回2分×5回】の方がはるかに効果は大きいです。（本日は長文になってしまい失礼しました。）