【ベビー】シェマ

　また、痛ましい事件が起きてしまった。安部元首相が暴漢に撃たれて亡くなってしまった。唯々、ご冥福をお祈りしたいと思います。

　今日の「チコちゃんに叱られる」で、『ベビーシェマ』という言葉を初めて知りました。赤ちゃんが生まれてきたときは3頭身とか4頭身で、かわいく感じて守ってあげたくなってしまうという人間の心理のこと。犬にも当てはまるようですね。犬の場合は、フレブルのように成犬になってもベビーシェマ体型だから人気があると言っている人もいますが、ゴールデンの成犬の場合はちょっと違うかもしれませんね。大型犬の場合は、ペットショップで出会ってかわいいと思って購入して、大きくなって大変になって手放してしまう、という例をよく聞いてきました。

　当犬舎でも、まず見学をしていただいて成犬の大きさを実感してもらうことが重要だと思っていますので、そのようにお話をしています。人好きの英国系のゴールデンでも、親や兄弟、飼い主家族との関わり方、社会化期（約3週齢～13周齢）の過ごし方、様々なトレーニング（アイコンタクト、呼び戻し、リードウォーク等々）を経て、その犬質の良い面が発揮されてきます。ただかわいがるだけで、お世話をするだけ、散歩をするだけで形成されるものではないと思っています。私たちもその子の生まれもっての性格やその後の性格形成などを、できるだけ見極められるように試行錯誤しながら関わってきています。

　以前、ある紹介サイトを通じて、「男の子希望、遠方のため見学には行けないので選ぶのはブリーダーにお任せ」ということがありました。そのサイトの代表の方が不審に思い確認したら、その人はブリーダーで当犬舎の北斗（海外のチャンピオン犬）の血液が欲しかっただけだったようです。血統を守ることの難しさを実感しました。

　今は、動物愛護法で対面販売が義務付けれれていますが、遠方の方でも犬舎を見て、環境を見て、ブリーダーと会ってできるだけ多くのことを把握されて、迎えることがその後の人生（家族としてのワンちゃんも含めた）を支えてくれます。ワンちゃん購入は面倒なことです。後でもいいからそのプロセスも楽しかったね、と思えるようなお迎え計画の立案をお勧めします。