【社会化とワクチンのジレンマ】
2022/08/02
第一社会化期の最後のイベントが最も重要です。12週齢~13週齢までに2回目のワクチンを終わらせ、外界デビューします。ところが、日本の獣医療では、第一社会化期の行動心理面の影響を無視して「ワクチンが終わる14週までは外に出すな」と言われます。一方欧米の獣医療では「社会化は心のワクチン」として、2回目のワクチンが済めば散歩デビューをするというのが主流になってきています。これは、社会化期に家に閉じ込めておくと、外界のものを怖がるようになり不安行動や攻撃性などの問題行動につながるという認識があるためです。
しかし、この時期はワクチンが完全に終わっていません。動物行動学者や心理学者はこれを「社会化とワクチンのジレンマ」と呼ぶそうです。しかし、この時期での経験で失敗すると、次に待つ第二社会化期がより困難になってしまいます。私も何人かの獣医師にこの質問をぶつけてみましたが、皆さん「社会化とワクチンのジレンマ」についておっしゃいます。当犬舎ではコンクリートのミニランは解禁します。人とはできるだけ触れ合うようにしています。犬との触れ合いは、犬舎内とこの間、モカはスィートコテージのバジルと交流させてもらいました。心配な方は犬の幼稚園なども活用できればいいですね。「生後3か月が終わるまでに100人、100頭とポジティブな経験をさせること」とは言われますが、これは少しハードルが高いような気がします(環境にもよりますね)。飼い主の責任で安全に配慮(山や川、海など菌の多い自然界を避ける)しながら、できるだけ多くの経験をさせたいものです。
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