【モカ】股関節について

  モカの股関節形成不全に関わって、誤解されている方があるようなので詳細をお知らせします。疾病が診断されスイートコテージさんに報告した時、モカを返して代金返金のお話をいただきました。ブリード犬の候補ではありましたが、家族犬として暮らし始めていたので、我が家の都合でそのまま飼いたいとお話しして了解をいただきました。その時に代替保証のお話があったのですが、お断りしたら、「それはできない」とおっしゃってくださって、数年前から北斗の後の種雄を相談していた経過もあって、今回のフィビちゃんの男の子を保証していただくことになりました。当犬舎としては大変ありがたい対応をしていただいていますので、誤解のないようお願いいたします。

　大型犬の股関節形成不全は永遠の課題で、その７割が遺伝的な要因、３割が環境的な要因と言われています。遺伝的な要因とは、股関節形成不全の因子を持つ親犬から生まれたという意味だけでなく、健常な親犬から生まれた場合でも一定の割合で必ず発生することを意味します。一方、環境的な要因とは、食生活の偏りや運動不足による肥満、成長期の激しい運動や関節に負担の大きい生活空間等に由来することを意味します。大型犬は短期間で身体が大きく育つため、成長期は骨の成長と筋肉形成のバランスが崩れて関節が不安定になりやすいリスクがあると言われています。モカについては、主治医の診断で慢性的な関節炎までは至っていないので、引き続き経過観察となっています。成長が落ち着いてくる１歳前後で精密検査をして、今後の方向性を考えていこうと思っています。大型犬のブリーダーにとってこの課題は逃げられません。わんこファーストで考えたとき何ができるか模索していきます。