【成田空港第3滑走路建設】失われる景色を撮る

　今日の千葉日報の1面トップは、成田空港第3滑走路建設に関わる記事であった。建設される芝山町で130件、多古町で約50件が町内外に移転する。印西市在住の郷土カメラマン・中島誠二さん（７１）が空港建設によって失われる郷土の景色や生活・文化を映像に残そうと撮影されているという。市川の写真家斎藤小弥太さんも都内や千葉県内で以前から写真展を開催されている。当犬舎から車で30分のところにある成田空港、今では、地域の多くの人が空港関連会社に勤めているという現実。第3滑走路が完成すればと.....さらに期待する人、騒音が酷くなるのではと心配する人など気持ちは様々であるが、今更荒げないのも現実。個人的には私が小学生だった頃、空港建設の反対闘争が始まり、母が発掘調査のアルバイトに行っている時に「機動隊に守られながら作業してたんだよ」という話を聞かされ、ちょっと怖いなと思った記憶がある。賛成反対ではない「失われる光景を記録に残したい素直な気持ちだけが原動力だ。ライフワークとして更地になるまで撮る」。完成したら上映会を開き、住民に懐かしみながら見てもらうことが中嶋さんの夢だそうだ。私もぜひ見てみたい。成田空港建設に関わる歴史は芝山町の「空と大地の歴史観」で見たが、風化している現実を実感しますね。